クマヒラ
クマヒラ社は、金融機関向けの大規模な金庫室設備や貸金庫設備を取り扱っており、国内では圧倒的なシェアを誇る業界大手です。金融機関向けの製品フィールドでは独自の地位を占める金庫メーカーです。クマヒラ社は、「人々の財産や情報を守る」の精神の基に、総合セキュリティシステムを開発しています。支払いが現金から電子マネーへ、情報伝達が紙ベースから電子媒体へと変化したように、守るべき対象の種類や形態は時代とともに移り変わりますが、時代のニーズに即応しながら、製品を送り出しています。クマヒラ社は、1898年に創立、金庫の販売・修理を目的に熊平商店が設立されました。1943年に、広島工場が独立し、株式会社熊平製作所が設立、金庫メーカーとして本格的な活動を開始しました。クマヒラ社の技術は、1960年代に日本で初めて公開破壊テストを行った「強力金庫」や、防御性能に優れた独自の合金「クマヒラアロイ」の開発などでも認知されており、その技術は当時から世界中で高い評価を得ています。クマヒラ社が、オリジナルで策定した「クマヒラ防御基準」の中に、「防盗性能規格」があります。近年の窃盗団による強盗被害を綿密に調査・研究する過程で、ガス切断器や電動ハンマーなどの工具が窃盗に使用されることが判明し、それらの工具に、金庫がどれだけの耐性をもっているかを試験し、その評価を一つの基準にしています。こうした厳しい基準のもと、クマヒラ社では、ISO9001認証工場での徹底した品質管理を実施しながら、最先端技術を駆使した金庫の製造を行っています。金庫には、防盗性能と耐火性能を有した防盗金庫と、耐火性能だけを有した耐火金庫の2種類があります。また保管物によって耐熱温度が違うので、保管物の耐熱温度と想定される危険性を考慮して、適切な金庫を選ぶ必要があります。クマヒラ社は、置金庫の製品でも、用途に合わせた多くの種類の金庫が用意されています。